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命の日

 

サンディエゴより

リッチゆかりです。

 

砂漠の中のリトリート。

 

佇むだけで

なにかが

ほどけていきます。

 

今日は

父の命日。

 

5年・・

あっという間ね。

 

遺言通り

特別な儀式はしないよ、

おとうさん。

 

でもね

おとうさんを思い出してるんだぁ。

 

白いお花を買ったの。

 

そして

香を焚いて。。

 

細い煙が天井にのぼってく。

 

昨日のことのように

遠い昔のことのように

 

思い出す、思い出す。

 

 

おとうさん

がんばってくれたものね。

 

本当に

ありがとう。

 

おかあさんのお世話。

家のこと。

 

絵にかいたような

無骨な九州男児の

おとうさん。

 

 

でもね、

豚汁をすごく上手にこしらえられるの

知ってるよ。

 

お買い物に行くとき
黒飴をポンとひとつ

口に入れてから出かけることも
知ってるよ。

 

 

 

最後に見た

お台所にたつ後ろ姿。

 

よしっ

よしっ

ひとつひとつ

確認しながら刻む野菜。

 

「あごだしを二袋」

 

そう言いながら

大なべに入れてたね。

 

おとうさんが逝ってしまってから

おかあさんといただいたよ。

 

ありがとう。

 

涙の混ざったあの味は

忘れない。

 

感覚ってすごいね。

忘れられないんだね。

 

そして

忘れたと思っても

ふと思い出すんだね。

 

スーッと

懐かしさを感じる時に

ふと蘇る哀しみ。

 

そんな時は

メディカルアロマの力をかりて

ちょっと涙して

外に押しやってから

そのあと

前をむいて笑うことにするよ。

 

いいのよ

哀しいときは泣いて。

 

その涙が

次の力につながるんだもん。

 

命の日は

失うことと得ることの重みを

教えてもらえる日なんだね。

 

ありがとう、ありがとう。

 

デュアルライフ、本日も続行中。

今日もしあわせ。

また、お話ししましょ。